「密を避ける」ことが新しく定着してきた今、人が多く集まる実地でのインターンシップの開催も難しくなってきています。今後インターンシップの実施が増える中で、密を避けて集合型のインターンシップを実施するにはどうすればよいのか?
本記事では、気になるその企画や内容、実際のオンラインでのインターンシップ事例、意外と気になる服装などについて解説いたします。
インターンシップで有名なあの会社がついにオンラインインターンシップを敢行!
その裏側や運営をして感じたリアルな声、実際の事例はこちらからご覧いただけます!
目次
ーオンラインインターンシップのメリット/デメリット
ーオンラインインターンシップでやるべき企画/内容
ーオンラインインターンシップの服装
ーオンラインインターンシップのススメ
オンラインインターンシップのメリット/デメリット
近年企業のインターンシップというものは昨今かなり一般的になってきました。企業によりますが、就業体験が得られるものから1日~数日間の集合型のものまで、世の中にはさまざまなインターンが存在します。
しかしこのコロナ禍を受けてリモートワークが定着した今、一般的にはあまり馴染みのなかった、オンラインでのインターンシップという新しい形が定着しようとしています。そこにはもちろんメリットもあればデメリットもあります。運営目線からのメリットデメリットを見ていきましょう。
メリット
1.コスト削減/学生の参加機会を均等に保てる
インターンをオンラインで開催すれば、場所に縛られず、コストも気にせず参加することができるため、学生にとって参加のハードルが低くなりますし、運営側にとっても交通費支給などのコストを削減できます。また、学生たちにとっても離れた土地にいる者同士で交流することができ、より幅の広い交流が可能になります。
2.時間の有効活用/コントロールがしやすい
ブース間の移動などのちょっとしたすき間時間がタイムロスとなるオフラインと違い、オンラインでは移動時間等もないため、時間を有効活用することができます。また、グループワークなどの開始/終了もWEB会議ツールを用いて半ば強制的に進められるため、時間のコントロールがしやすいのもメリットの1つです。
3.連絡が取りやすい
オフラインでは運営各自がそれぞれ離れたところにいることが多く、集まって状況を共有できるのが限られた時間のみとなることが多いです。しかしオンラインでは、常にパソコンに向かっており、チャットツールを常に見ることができるため、何かハプニングがあってもすぐに共有・対処することが可能です。
一見対面ではないため、特に学生との連絡などは取りづらいように感じますが、チャットツールを利用することで確実かつすぐに連絡を届けることができ、運営だけでなく学生とのコミュニケーションも比較的スムーズに進めることが可能です。
4.「今」の働き方を見てもらえる
画面越しだとどうしても、リアルな社風や雰囲気が伝わりづらい、と思う反面、今のこの、時々生活音が聞こえる中で在宅勤務をする社員を実際に目の当たりにしてもらうことで、等身大の社員、そしてリモートワークとは、という実態を知ってもらうことができます。
デメリット
1.身体に負担がかかる
インターンシップに限った話ではありませんが、ずっと1日パソコンに張り付いているため、眼や肩、腰に疲れを覚えやすいのは事実です。在宅勤務に慣れてきた社員はまだしも、学生は1日パソコンに向き合うことに慣れていないため、こまめに休憩を挟むことが欠かせません。
2.円滑なコミュニケーションが取りづらい
ちょっとした表情の変化がわかりづらい、会話が途切れ途切れになる。こういった細かなことが積み重なっていくことでだんだんとストレスが溜まっていってしまいます。お互い初めましてがほとんどである中でコミュニケーションがスムーズに取れないことはかなりのストレスになるので、アイスブレイクを挟んだり、身体への負担のリリースと同様、適宜休憩を挟んであげたりすることが必要です。
オンラインインターンシップでやるべき企画/内容
オンラインインターンシップを開催するにあたってのメリットデメリットがわかったところで、では実際にどのような内容を企画すればよいのか?目的に応じて企画内容はさまざまかと思いますが、今後インターンシップのオンライン実施を考えている方へのヒントについて事例を交えてお届けします。
1.まずは従来のオフラインインターンシップの内容を作り変える
以前からオンラインで長期のインターンシップを実施している企業もありますが、この集合型実地インターンシップが出来ない、という中でオンラインに切り替えようとしている企業の多くは、従来実施していたオフラインのインターンシップの内容をオンラインでもできないか、と考えられている場合が多いのではないでしょうか。意外とオンラインであっても社員との交流等、ビデオチャットツールを用いることで代替することも可能なので、まずは置き換えを行うところから考えてみると良いと思います。
2.時間を細かく切って集中を持続させる
オフラインとの最大の違いは、どうしても家から1人で参加しているとだらけてしまったり、内容に集中しづらかったり、とインターンシップの緊張感を得ることが難しい点です。しかし、なるべく1つの作業や話、プログラムを短時間で切っていくことで集中力を持続させ、かつ緊張感を持って実施することが可能です。
3.学生同士や社員との交流機会を多めに、かつ多様な形で設ける
オフラインであれオンラインであれ、インターンシップの目的には、就業体験をしてもらい会社の雰囲気を感じてもらう、選考を実施する、内定者を出し、入社を承諾してもらう、などといったことが挙げられます。ただ、1人で仕事をもくもくとこなすのでは、学生を「会社の雰囲気がわかった」「ここで働きたい」「この企業に自分は合っている」という気持ちにさせることは難しいです。グループワークを実施して同僚と働いている疑似体験をして、他の学生の能力・レベルを知る。懇親の場なども設けることでさまざまな面の社員と交流する機会を持つことで会社の雰囲気を知ってもらい、この人たちと一緒に働きたいという気持ちを持ってもらう。そういった体験をオンラインでもきちんと盛り込むことでインターンシップの目的を達成しやすくなります。
オンラインインターンシップでの服装
さて、少し話が逸れますが、意外と気になるオンラインインターン時の服装。
服装はあくまでも意識を変えるきっかけ作りなので、基本的には企業の方針や企業の服装基準に沿えば良いです。ただ、気を引き締めて参加してもらうための方法として、スーツとは行かないまでもオフィスに行けるような恰好をする。あるいは、節目節目ではきちんとした恰好をして切り替えを意識する、懇親会は私服でよい、など、メリハリをつけた服装を指定することで、よりオフラインと同様の緊張感を持って実施することが可能になります。
オンラインインターンシップのススメ
オンラインインターンシップを実施するにあたって考えるべきことは以下にまとめています。
・まず今考えているオフラインの内容をオンラインにできないか?
できない場合どのようにすれば実現可能か?
・学生が集中し、きちんと濃密な体験が出来る内容になっているか?
・インターンシップの本来の目的が達成できる内容になっているか?
・身体的に疲労が溜まりやすいことを考慮した内容になっているか?
オンラインインターンシップは企業によっては慣れない取り組みであるため、うまくいくのか不安になることも多いと思いますが、オンラインでの実施だからこそのメリットも多くあります。オフラインでできないからやらない、ではなく、オンラインでより効果的なインターンシップの実施を検討してみてはいかがでしょうか。