人事・給与・勤怠のシームレス連携で作業工数が1/3に削減、正確性も向上

写真左から:人事部労政企画室 髙塚 直行 様、景山 友紀子 様、屋代 利明 様、古澤 智子 様
- 法人名
- 大同特殊鋼株式会社
- 創業
- 1916年8月19日
- 主な事業内容
- ・特殊鋼鋼材、機能材料・磁性材料の販売、加工、輸送
・自動車部品・産業機械部品の製造、販売
・鉄鋼設備・環境関連設備などのエンジニアリング など - 本社所在地
- 愛知県名古屋市東区東桜一丁目1番10号 アーバンネット名古屋ビル
- 資本金
- 372億円(2022年12月時点)
- 売上高
- 連結:5,296億6,700万円(2021年度)
- 事業所
- 本社:名古屋、東京
支店・営業所:大阪、福岡
研究開発拠点:名古屋、中津川(岐阜)
工場:名古屋地区(知多、星崎、築地、滝春)、京浜地区(川崎、王子)、君津(千葉)、渋川(群馬)
1916年の創業以来、特殊鋼をベースとした高度な技術力を背景に、高付加価値商品の開発や既存製品のイノベーションといった“ものづくり”を通じて社会に貢献してきた大同特殊鋼グループ様。
2006年より「COMPANY人事・給与」「COMPANY Web Service」を、2022年より「COMPANY就労・プロジェクト管理」を活用し、人事情報の一元化による業務効率化を実現されました。 今回、業務効率化のポイントや、統合的な人事システムを長期利用するメリットについてお話しいただきました。
課題
・事業場や勤務時間帯の異なる勤怠を効率的に管理したい
・社内要望や法改正があるたびに時間と追加コストがかかる
採用理由
・システムの連携により、一貫した情報管理ができる
・会社独自の制度に対するシステム設計を速やかに実現
効果
・データの加工作業が無くなり、作業時間が3分の1程度に軽減
・従業員から勤怠入力画面に対して「使いやすい」との声
導入の経緯人事情報の一元化と制度への柔軟な対応
――はじめに、「COMPANY」の利用状況を教えてください。
2006年に「COMPANY人事・給与」「COMPANY Web Service」を導入しました。その後、順次グループ会社へ展開し、現在はグループ会社10社を含む8,000名で利用しています。
――システム刷新によって得られたメリットを教えてください。
COMPANY導入によって得られた大きなメリットは人事情報を一元管理でき、会社独自の制度に対するシステム設計が速やかにできるようになったことです。
COMPANYは人事発令から給与計算まで一貫運用できるので、ミスのない正確な業務が可能となります。 また、社員情報検索機能を利用すれば、大量の人事データを必要な体系で瞬時に抽出・加工することができ、人事情報の有効活用ができるようになりました。
他にもCOMPANYはパッケージソフトの中でも、ユーザーでのメンテナンス・改訂の自由度が高いという点がメリットだと感じています。
弊社は事業場毎に勤務時間帯が異なる上に、製造現場は交替勤務で24時間操業を行っています。働き方のバリエーションの多さに加え、過去から積み上げられてきた独自の手当等もあり、その制度の複雑さからシステム管理が難しいといった実情があります。他社システムでは実現不可と断られたり、または実現に多額の費用がかかるといったケースでも、COMPANYでは、その自由度から設定に工夫を重ねることで、制度の複雑さへ対応することができました。
採用の理由追加コストのかからないモデルによる高い費用対効果に期待
――就労システムを検討したきっかけを教えてください。
1つは現行の勤怠システムの更新時期がきたことによるものです。 また、現行の勤怠システムでは複雑になっていた労働時間管理を効率的にしたいという思いがありました。
――採用の決め手を教えてください。
現行の勤怠システムはシステム設計・設定をベンダーが請け負っており、社内要望の反映や法改正への対応に対して、その都度、時間と追加コストがかかっていました。一方、COMPANY就労であればCOMPANY人事・給与と同様、都度の対応にコストがかかりません。
また、勤怠情報照会・帳票機能によるデータ出力の自由度の高さも評価したポイントでした。労働時間管理のために、現行システムではエクセルで大量のデータを出力し、COMPANYの人事情報データと合わせて加工作業する必要がありました。COMPANY就労では、COMPANY人事データと一貫して管理できるため、加工作業の効率化が期待できました。
加えて、勤怠情報照会・帳票機能では、必要な情報を簡単に抽出したり、グラフで表示したりといった、高い視認性も魅力的でした。
導入の効果システム間の連携がシームレスになることで業務量が3分の1に
――実際に利用して感じている効果を教えてください。
当たり前のことですが、COMPANY就労とCOMPANY人事・給与システムが連携できたことは大きなメリットでした。
今までは勤怠システムとCOMPANY人事・給与において、人事異動や従業員の属性情報すべてが連携できていないことで、二重管理のような状態となり、人事情報や休暇残日数の相違といったトラブルが発生しがちでした。COMPANY就労とCOMPANY人事・給与システムの連携により、一貫した情報管理ができ業務の正確性につながりました。
導入前に期待していた労働時間管理の効率化も、COMPANY就労のAEROやARM(ユーザーが定義を作成し必要なデータを取得することのできる機能)の利用でデータの加工作業が無くなり、作業時間は3分の1程度になったと実感しています。
また、勤怠入力画面や休暇申請ナビゲーションが使いやすいという従業員からの声もあります。
――これから効果を期待できるポイントも教えてください。
残業や休日出勤等の申請をCOMPANY就労でおこない、労働時間管理を事前にケアできるしくみづくりをしていきたいと考えています。COMPANY就労では、アラート機能を出すこともできると聞いているので、効果を期待しています。
今後の方針業種の共通課題をCOMPANYとともに解決していく
――今後のCOMPANYへの期待についてお聞かせください。
交替勤務体制(24時間365日稼働)への対応強化を期待しています。 製造現場それぞれに1日の中の勤務時間の切れ目が複数パターンあったり、所定労働時間帯が一定ではない組み合わせも存在したり、そこに交替勤務や夜勤に対する手当が関わってくるといった複雑な状態に対しても、システムでフレキシブルな管理ができると望ましいと考えています。
COMPANYの強みは、ユーザーがシステムのロジックを作ることができる柔軟さだと思います。とはいえ、システム設計をやったことのないユーザー担当者にとってロジック設定が難作業であることは否めません。また担当者の交替とともにロジックの中身を確実に引き継ぐことが難しいとも感じています。今後、誰もがロジックの設定を感覚的に行えるようになったり、設定内容を簡単に認識できるようになることで、より幅広いユーザーにアプローチできるのではないかと思います。
そして、製造業特有の様々な制度への対応実績をさらに増やして、製造業全体に改善効果を還元してもらえることを期待しています。
――今後のWHIへの期待についてお聞かせください。
時代の流れを先読みした柔軟性の高いシステムの提供を期待します。 昨今は、人事労務関係をとりまく法改正の多さや、個人の働く価値観の多様化に対し、企業はタイムリーかつ独自に対応していかなければなりません。
今後、企業において人事システムへ求めるレベルはあがるばかりです。是非、法対応については迅速に、かつユーザーが作りこみやすいインターフェースのシステム開発を期待しています。
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