キリンビジネスシステム株式会社
写真:グループ共通システム統轄部 人事システムグループ 部長 湯本様
アルコール飲料や清涼飲料の製造・販売を中心に事業を展開するキリングループ様。グループの情報技術活用・推進を担うキリンビジネスシステム株式会社様では、2004年からCOMPANYシリーズをご採用いただき、約13,000名の情報を管理されています。
そして2021年、DXや働きがい改革等の未来に向けた取り組みを推進するため、改めて一から人事労務管理システムの見直しを行い、COMPANYの継続利用と最新バージョン(Ver.8)への移行を決定されました。
多くのITソリューションが選択肢にある中でなぜCOMPANYを選んだのか、理由や活用方法、今後の展望について伺いました。
- 法人名
- キリンビジネスシステム株式会社
- 本社所在地
- 〒164-0001 東京都中野区中野四丁目10番2号
- 設立
- 1988年5月10日
- 資本金
- 5,000万円(2022年10月時点)
- 売上高
- 7,699百万(2020年度)
業種
課題
・旧システムをカスタマイズ運用していたため法改正や社内の制度変更の際にコストがかかる
採用理由
・オーダーメイドの機能がすべて実現できる豊富な機能
・加速する制度変更にカスタマイズなしで対応可能
効果
・年間のシステム運用費は1/3に大幅減少
・他ユーザーと同じ基盤のため実用的な情報を共有・活用が可能
導入の経緯整備コストのかかるカスタマイズシステムからの脱却
――はじめに、COMPANYの利用状況を教えてください。
湯本様:
キリンビジネスシステムでは、2004年にキリンビール社へCOMPANYを導入し、その後グループ内シェアードを展開する過程で、現在ではキリングループ23社約13,000名の給与計算業務に利用しています。
現在は、「COMPANY 人事・給与」とあわせて、「COMPANY Web Service」、「COMPANY 就労・プロジェクト管理」も利用し、キリングループの人事情報管理を行っています。
――当時のシステム検討のきっかけや、背景をお聞かせください。
湯本様:
COMPANYを導入する前、私たちが利用していたシステムは、いわゆるメインフレームの大型汎用機でした。自社の運用に合わせて完全にカスタマイズしていたため、法改正や社内の制度変更の際、システム対応のコストがかかっていました。
また、情報システム部門の目線として、衰退の流れにあるメインフレームから脱却したいという想いも持っていました。
そこから何かよいパッケージ製品はないかと探しはじめ、いくつか候補が挙がった中の一つが、COMPANYです。
採用の理由オーダーメイドの機能をカバーするCOMPANYの豊富な機能数
――当時、COMPANYを選定された理由についてお聞かせください。
湯本様:
当時はメインフレームシステムを約14年間利用していたため、オーダーメイドの機能が多岐にわたって構築されていました。これをパッケージシステムに載せ替えることを考えたときに、ほぼ完全に実現できそうだったのがCOMPANYで、選定における一番の理由です。
今もそうですが、検討当時、ノーカスタマイズのパッケージ製品はCOMPANY以外にない状況でした。
社内では制度変更を積極的に行っていく動きもあったので、システム対応にあまりコストをかけたくないという要望もあり、ノーカスタマイズでパラメーター設定にて柔軟に対応できる点がよかったです。
写真:グループ共通システム統轄部 人事システムグループ 部長 湯本様
導入の効果システム運用費は3分の1に。他社との実用的な情報交換も可能
――COMPANYを導入いただいた結果、どのような効果がありましたか?
湯本様:
メインフレームの人事システムを利用していた時と比べて、COMPANYを導入してからは、年間のシステム運用費が約3分の1になりました。
特に法制度の変更対応は、以前のシステムでは必ずIT部門が関与して、プログラムを書き換える必要がありました。COMPANYはパラメーターの設定だけで対応できるので、担当業務部門内で完結するようになり、大きな変化と言えます。
――その他に効果はありましたか?
COMPANYはノーカスタマイズのソフトウェアなので、導入している企業の方達は同じ基盤を持っています。他のパッケージシステムだと各社でカスタマイズしている部分があるため、同じ業務課題を持っていてもシステム対応は参考にできませんでしたが、他社と共通の基盤を持っていることで、実用的な情報を共有・活用できるようになりました。
COMPANYのユーザー同士で独自に情報交換会を実施したり、ユーザーコミッティというWHI主体のユーザー会にも参加させてもらったりしていますが、「こういう課題には、この設定変更をすればいい」という情報を交換できるのはとてもよいですね。
再選定の経緯・理由DXを実現する、進化し続けるパッケージシステム
――2021年にシステムの再選定を実施し、COMPANYの継続利用と最新バージョン(Ver.8)への移行を進められているかと思います。そのきっかけや、背景についてお聞かせください。
湯本様:
「COMPANY Web Service」と「COMPANY 就労・プロジェクト管理」の利用契約における更新タイミングが近づいてきたことがきっかけです。
一方で、2020年にはDX推進部が立ち上がり、データを使った業務改善やタレントマネジメントを進める動きがありました。情報システム部門でもシステムのシンプル化や統合を推進していく必要を感じており、次世代に必要なシステムをもう一度ゼロから考えることになりました。
「将来も見据えて5年後、10年後も安定して使えるか」「業務課題にどこまで対応できるか」という視点で、2021年1月頃から企画構想をスタートし、半年ほどかけて各社パッケージシステムを比較・検討しました。
――将来を見据えての検討で、再びCOMPANYを選ばれた理由は何でしょうか?
湯本様:
決め手は、COMPANYのノーカスタマイズで対応できる業務範囲がさらに広がっていたことです。
実は、機能面ではどのパッケージも大きな差はありませんでしたが、他社のパッケージはカスタマイズや開発、もしくはオプションツールを使うことが前提となっていました。必要な機能を標準機能で実現するか、カスタマイズ含めて実現するかの違いだけではありますが、カスタマイズにすると機能としては実現できてもコストが発生するため、抵抗がありました。
また、日常業務への対応における柔軟性も選定理由の一つです。
キリングループは組織改編が頻繁にあるので、発令登録のような日常業務にはできる限り労力をかけないようにしています。COMPANYは日常業務に寄り添った柔軟なしくみになっているので、日々の業務も工数を増やさず簡単に運用でき、大変助かっています。
これらのことから、長い目で見た時に「やっぱりCOMPANYが一番だ」という結論にいたり、業務網羅性や操作性が優れている最新バージョン(Ver.8)への移行を決めました。
活用の方針人事に関するすべての情報を集約し、従業員の働きがい向上を
――今後の展望と、それに伴う具体的なCOMPANYの活用イメージを教えてください。
湯本様:
キリングループでは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」に関連して「働きがい改革」を掲げており、従業員の働きがい向上を目指しています。
そこで、従業員の業務負担を減らすため、まずは人事業務全般をCOMPANYに集約し、将来的には他サービスと連動させることでDXを実現して仕事の質を上げていきたいです。
現時点では、いつどこにいても正確な勤務入力ができる環境の整備をしています。新型コロナウイルスの影響で本社や執務室での仕事が減り、シェアオフィスや在宅での勤務が多くなったため、スマートデバイスでの勤務管理や申請は不可欠となりました。
そのため、COMPANYの継続を決めた際にも、比較的小さなコストで実現できるモバイルオプション※を追加しました。
また、従業員のタレントマネジメントも推進していきます。新たに「COMPANY Talent Management」も導入することで人事領域のトータルソリューションとして人材マネジメントを1つの基盤でできるしくみを目指したいです。
※日々の勤怠実績の入力や休暇・残業の申請/承認等が、スマートフォンから行うことができる機能
――最後に、これからシステム選定をされる方に一言いただけますか?
COMPANYは、いま市場に出ている統合人事システムの中でも、汎用性の高さがナンバーワンだと思います。
私は定期的に、時代の流れに合わせてシステムが成長しているかどうかの市場調査をしていますが、そこで比較をしたときに、COMPANYだけが進化しているように感じました。人事システムは長期間利用していくものになるので、将来への期待といった点でもCOMPANYには魅力があると思います。
これから新規導入される企業の方や最新バージョン(Ver.8)への移行を検討している方は、素晴らしいシステムであるCOMPANYをしっかり活用できる体制を作ると、より効果を得ることができるのではないでしょうか。
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