JCOM株式会社
写真左より: コーポレートシステム部 石井 北斗 様
コーポレートシステム部 部長 水野 善孝 様
コーポレートシステム部 伊藤 真 様
「あたらしいを、あたりまえに」を掲げ、放送・配信サービス、通信サービスなどの暮らしを支える事業、エンターテインメント事業、通販事業を展開するJCOM株式会社(J:COM)様。様々な事業を支える数十ものグループ会社において、総勢16,700名近くの従業員が活躍されています。
同社では、2016年10月に「COMPANY Identity Management(以下CIM)」をご採用いただきました。現在グループ傘下の26社において、46ものシステムをCIMと連携されており、大規模な活用をされています。
- 法人名
- JCOM株式会社
- 本社所在地
- 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館
- 設立
- 1995年1月18日
- 資本金
- 376億円(2023年2月時点)
- 主な事業内容
- ・ケーブルテレビ局の統括運営を通じた有線テレビジョン放送事業及び電気通信事業
・ケーブルテレビ局及びデジタル衛星放送向け番組供給事業統括
業種
課題
・ID申請、権限付与、棚卸等の業務が煩雑
・監査時の棚卸しを紙実施することによる業務負荷
解決策
・5年間の長期的な目線でみるコストパフォーマンスの高さ
効果
・システム化で約1,300時間/月もの導入効果を試算
・コンサルのサポート、相談で課題解決を実現
導入の経緯 各部門からの頻繁なID申請、22に及ぶシステムごとの権限付与、紙による棚卸作業を解消したい
――まず、ID管理をCIMを用いて実施する方法へ切り替えることになった経緯をお聞かせください。
伊藤様:
以前は、ID申請、権限付与、棚卸といったID管理のための手続きが非常に煩雑なものであり、大きな課題になっていました。それを解消できるソリューションはないかと機能やコスト、効果シミュレーション等を複数システムで比較検討を行い、結果的にCIMの採用を決定しました。
石井様:
まず、ID申請についてですが、弊社の運用方法は、自分のIDを自分で申請するのではなく、各部署の代表者が部署全員分を代理申請しています。つまり、入社・退社・休職など従業員の出入りがあるたびに、部署メンバーの人数分のID申請を部内のCIM申請者が実施せねばならず、申請する側の業務負荷が非常に高いものがありました。
伊藤様:
次に申請時に画面からシステム毎の権限選択を行うわけですが、当時はこの業務負荷も大きかったですね。現在CIMには46のシステムを連携していますが、検討を始めた当時でもすでに22システムほどありました。その22システムひとつひとつに対して、個別に権限と可視範囲を選ばなければならなかったのです。
そもそも申請者が必要な権限や可視範囲を把握できていなければ適切な申請もできません。不要な権限を付与してしまったり、手続き漏れで発生する不要IDを悪用されたりする危険性もありました。
もうひとつ大きかったのが監査時の棚卸し業務の負荷ですね。当時は紙で各拠点に配布して、目視確認の後に捺印していだき戻してもらって…最終的に、山積みの書類をまとめて監査に提出していました。これにはかなりの時間と労力を費やしていました。
採用の理由コストに対して、他の製品と比べてできることが格段に多い
――新システム導入にあたり5社ほど検討されていたそうですが、CIMに決めていただいた理由はどのようなことでしょうか。
伊藤様:
一言でいうならば、コストパフォーマンスが非常に優れていたところです。選定にあたって特に重視した機能に、役割によって自動的に権限を定められる「ロール」がありますが、正直に言えば他社製品にもロールに相当する機能は搭載されていました。
しかし、5年間のコスト試算をした際に差が出ました。CIMは「ロール」も含め、様々な機能が標準搭載されていたのに対し、他社製品の場合は欲しい機能を追加する必要があったんです。機能追加には作業費用と時間がかかりますし、運用していく中で更新する必要があれば、さらに追加で更新コストがかかります。このような点を踏まえると、機能的には横並びの状態であっても、CIMのコストパフォーマンスが格段に優れていたんです。
石井様:
他にもシステム運用面でCIMが優れていた点があります。私たちはもともと、RMI*という連携方法を用いていたシステムが一部存在していましたが、弊社から提案依頼書を提出したところ、RMI連携機能をCIMに実装することをご提案いただきました。
また、他システムとの連携における制約事項として、利用できないIDが存在することや、一度削除したIDを一定期間休止させた後に使い回す運用を行う必要があったのですが、他製品ではこれができませんでした。厳密に言うと、この点においては当初CIMにもなかった機能でしたが、私たちの導入に合わせて構築してくれたんです。
基本的な機能は十分に備えつつ、他システムではできないことに対応している。加えてコスト面でもリーズナブルな見通しがたち、採用を決めました。
*Java RMIを利用して連携する連携方式
導入の効果約1,300時間/月もの工数削減を想定。劇的な業務改善で作業負荷の大幅な減少を実感
――CIMの導入で、どのような効果を感じていらっしゃいますか。
石井様:
これまで46ものシステムに対してそれぞれ作業をしていたID申請と承認ですが、「ロールを1つ選ぶ」だけでできるようになりました。具体的には、人事システムから自動的に作られた従業員のIDに対し、CIMからロール(役割)を選択するだけで作業が完了します。
システム部門での業務としては、このロール表の設定・更新と各部門における選択可能なロール範囲の制限となり、作業工数が大幅に短縮されました。紙で工数をかけて実施していたID棚卸業務についても、いまやCIMであらかじめ決めておいたロールを確認するだけで済みます。
伊藤様:
導入当時の効果試算では、申請作業は386時間/月、システム運用は376時間/月の削減が見込めました。棚卸し作業にいたっては、600時間/月もの削減が見込めるとなり、大いに期待が高まりました。実際に運用してみても、大きな効果があがっていると実感しています。
塚谷様:
実際に運用を担当している立場として、別の観点でCIMの導入効果を挙げるならば、Works Human Intelligenceのサポートによる効果も大きいと感じています。
定期的に打ち合わせをさせていただき、今まで連携しているシステムや、これから連携を始めるシステムについて、「こんなことはできないか」という相談をじっくりさせていただいています。困難に対しても親身にヒアリングしてくださり、課題解決にご協力いただいているので、すごく助かっていますね。
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